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Entry

お取引先様との対談 Cross Talk

株式会社ベストパートナー
代表取締役
門 和宏
西岡会計事務所
塩路 佳之

⻄岡会計事務所様と出会ったきっかけは何ですか。

門様

株式会社ベストパートナー(以下、「ベストパートナー」)の創業者は私の親にあたるのですが、「会社のお⾦」について⾃分達で考えるという⾏為はとても⼤変だったそうです。会計事務所さんの存在が無いと上⼿くいかないと判断し、当時は地域と密着した小規模の会計事務所さんに⾒てもらっていたと聞きました。
ですが、組織(ベストパートナー)のレベルを上げていこうと思ったらこのままではいけない。組織体として⾃分達よりもレベルの⾼い企業と付き合っていないとベストパートナーが伸びないと判断し、和歌⼭県で最も⼤きな会計事務所である⻄岡会計事務所(以下、「⻄岡会計」)さんにお願いすることにしました。会計事務所さんとして利⽤させていただくのはもちろんですが、⻄岡会計さんから多くのことを学び、情報を得たいと思ったんです。

塩路

たしかに、規模が⼤きい組織だからこそ情報量は他より多くあるのかもしれないですね。私達は「帳⾯屋」ではいけないと思っているんですよ。決算書を機械的に作成するのではなくて、お客様と話をするという過程が重視されています。だから⾨さんがおっしゃったように、そういった会話を通して何かを得たいという思いから⻄岡会計を選んでくださった⽅も多くいるのかもしれないですね。

門様

60⼈を超えている会計事務所って凄くないですか。普通は無いですよ。

塩路

所⻑は、⻄岡会計のことを会計事務所というよりも⼀企業として考えているところがあるんです。これって業界としてはあまりイメージにないですよね。会計の基本的な部分は抑えつつ、売上を伸ばすにはどうしたら良いのか⼀⼈⼀⼈が考える。つまり営業的な要素を加えながら仕事をしています。そうすることで、お客様の経営状況をより深く理解することができるようになりますし、結果として新しいお客様とも出会える、まさに好循環です。そうこうしているうちに、気が付けばスタッフの数もどんどん増えていました。

塩路様はどのような⽅ですか。

門様

会計事務所さんって、私達と同じように保険を取り扱っているところも多くあるんですよね。私達も保険だけではない提案、経営者のためになる情報提供をするということを意識しています。そういったコンサルティングの⾯で、⻄岡会計さんから盗ませてもらっていることが結構ありますね。
そもそも私は、塩路さんのことを単純な会計事務所の⼈ではなく同じコンサルタントと捉えているんですよ。そうすると塩路さんの話し⽅や話題を出すタイミング、提案してくださる内容から学ぶことがたくさんあって、「そう来たか」「なるほど」と思っている⾃分がいることに気付いたんです。もちろん、塩路さんから吸収したものは⾃分のコンサルティングの場⾯で実践するようにしています。あとは、⻄岡会計さんの親和性の⾼さ。優しい⾯もありつつ、いつでも冷静に的確なことをお話ししてくださる塩路さん。距離感が本当に⼼地良いんですよね。

塩路

私達も、⾨さんと同じく企業のリスクマネジメントとして保険の代理店をしているんですよ。お互いが理解し合っている内容であるからこそ、会計事務所として違った⽬線から⽣命保険を提案できたりはしますね。
要は、コンサルティングって発想だと思うんです。
そもそも⻄岡会計の特徴として、定番の指標の計算式や数値をあえて学んだりはしません。中⼩企業様が主なお客様なため、数字だけではコンサルティングが難しいということも理由の⼀つとしてありますが、何より雑談に近い会話から掴み取っていただけるものがあればと思っています。同じ数字が出ていても、代表者の個性によって向かう場所は違いますよね。家族がいたり⼦どもがいたり、⼤企業よりもプライベートの環境が影響してくると思っています。だから雑談を通して、会話の中から提案のヒントを⾒つけていくような感じ。そういった意味では、⾨さんのような保険代理店さんは何か近いものを感じていただけるのかもしれないですね。

門様

塩路さんって要約するのが上⼿いんですよね。私のような経営者はベラベラ話してしまうものなのですが、それを⼀つ⼀つ拾うのではなく、まとまったものをヒュッと投げてくださるんです。だから喋る回数はめっちゃ少ないですよ。

塩路

⼊社して間もないスタッフと同⾏したときは、その⼦に話してもらうよう意識しているというのもあります。ただお客様にはわかりやすく伝えないといけない。明確なスッキリとした 締めくくりになるよう誘導するのが私の役割なのかなと思い、会話の内容を⾒守っている感じです。

新卒の⽅に求めることはありますか。

塩路

お客様と接する上での⼼得として、私はどれほど真⾯⽬に勉強していてもアイディアが無いことには良い提案はできないと思っています。だからそういった⼒を育てるためには、まずはコミュニケーションをとることだと思いますし、お客様のことをよく知る努⼒をすることにあると思います。先輩の話の運び⽅やどうしてそういう結論になったのか等を考え、ぜひ盗んでほしいものです。ただ、別に私達と同じコミュニケーションの取り⽅をしなくたって良いとも思うんです。若い⼦達は若い⼦達なりの付き合い⽅を⼤切にしながらお客様との信頼関係を築いてくれたら良いのではないでしょうか。
失敗から学ぶことはたくさんありますし、私だってたくさん失敗してきました。その経験をもとに教えられることはどんどん伝えていきたいですね。

門様

私はまず採⽤の段階で、素直さや向上⼼や価値観が会社と合っているかどうかはきちんと⾒るようにしています。
業務知識と営業スキル(話法やアプローチの仕⽅)は、⼊社してから皆んな⼀⽣懸命勉強してくれるのですが、それだけでは絶対成果には繋がらないんです。ではそこに何をプラスするのか。私達で⾔うと、それは営業コンサルタントとしての⼼得や考え⽅だと思うんです。挨拶であったり、レスポンスの速さであったり、常に他社と⽐べられているという意識であったり。特別なものは備わっていなくても、基本的なことが抜け落ちないようしっかり意識していれば、何だってできてしまうのではないでしょうか。将来独⽴していくにしても、そういったことができていないと難しいですよね。塩路さんはどうですか。

塩路

正直独⽴を考えていたこともありましたし、他の会計事務所で独⽴した⼈を何⼈も⾒てきました。ただ⻄岡会計から独⽴した⼈は、勤め始めて26年、誰⼀⼈として⾒たことがないですね。それはきっと、所⻑の「会計業務のことだけを考える働き⽅ではなく、お客様を⼤事にした働き⽅を」という考え⽅が広く根付いていることが理由なのではないでしょうか。⻄岡会計は資格が無くても活躍できるという点が良いところ。資格をも持っている⽅との差に苦労することもあるのかもしれませんが、その分お客様とのコミュニケーションに磨きをかけることで経験できることもたくさんあると思うんです。

これから⻄岡会計事務所様とどのような関係を築いていきたいですか。

門様

私は、弊社を「最も働きたい会社にする」というビジョンがあるので、会社の雰囲気・給与・福利厚⽣・将来性は絶対伸ばしていきたいんです。やっぱりそれらを叶えるためには⻄岡会計さんの⼒が必要なんですよね。会計の⾯をサポートいただくのはもちろんですが、お互いの組織の良い⾯を吸収し合えるような関係でいたいとも思っています。塩路さんには個⼈的によく相談もしていて、もう兄のような感じです。

塩路

たしかに。お互いの情報源は違いますから、そこから得た情報を交換し合って、⾃分の持っている知識とプラスし、活⽤できたら良いですよね。
今後ともお互いの企業発展のため、それぞれの持つリソースを共有し合いながら、末永くお付き合いしてくださると嬉しいです。